毎年、年末近くに開催されるM-1グランプリ。
その敗者復活戦は真冬にもかかわらず屋外で行われていますが、それには一体どんな理由があるのでしょうか?
最終予選で敗れたコンビたちによるM-1決勝出場権をかけてのネタ合戦は、近年テレビでも放送されており注目度も高いです。
特に、戦いを突破した1組を発表する様子が屋外の会場から生中継されるのは有名ですよね。
極寒の中、震えながら結果発表を待つ芸人たちの姿が印象的です。
今回は、そんな真冬にわざわざ吹きさらしの会場で敗者復活戦を行う理由について調べてみました。
Contents
M-1の敗者復活戦を屋外でする理由は?
六本木ヒルズアリーナ、
敗者復活戦の準備も進んでいます!
とにかく寒くて厳しい舞台ですが、
決勝への最後の1枠をかけた
熱い戦いにご期待ください!※当日券の販売はございません!#M1 #M1グランプリ pic.twitter.com/zcnDSbJAJl
— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) December 19, 2020
なぜ敗者復活戦は震えるほど寒い屋外で開催されているのでしょうか。
それにはどうやら制作者側の意図が関係しているようです。
M-1決勝の舞台へ這い上がれる1枠をかけた敗者復活戦。
その舞台に立つ芸人たちは、ストレートの決勝進出者たちとはまた違った思いを背負っています。
M-1制作スタッフは、そこにある過酷さや緊張感をより鮮明に伝えるため「屋外で開催する」という手法をとっているようです。
視聴者にただネタを見てもらうだけではなく、芸人たちのドラマを感じてほしいという思いがあるんですね。
つまり敗者復活戦を外で行っているのは、私たち「見る側」に向けた演出だったのです。
敗者復活戦が屋外で行われるようになったのはいつから?
🔥#敗者復活戦 は12月24日(日)
午後3時から生放送!最後の1枠を賭けた激闘必至のサバイバルをお見逃しなく!https://t.co/tUeUNIiLDv#M1 #M1グランプリ
— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) November 17, 2023
今年で15回目となる歴史あるM-1グランプリですが、敗者復活戦は2002年の第2回大会から始まりました。
その会場が屋外になったのは2005年の第5回大会からで、それ以降はずっと屋外で開催されてきたようです。
ここまで徹底して外で行っているということなので、M-1にとってこの演出はとても重要なものなのでしょうね。
敗者復活戦を屋外で行う必要はある?
M-1、敗者復活戦を外でやる意味はあるのか?芸人は必死でネタやってるのに、わざわざ外でする意味ある?て、中川家はラジオで結構何回も言ってる。あれ、お客さんも寒いし、のし上がってきた感を出すためだけの演出な気がする。
— ラジオ同好会 (@radiochan5) December 8, 2021
敗者復活戦を屋外で行う理由として、「演出」以外にも大会ルール上の縛りでもあるのでしょうか?
M-1のホームページなどを確認してみましたが、敗者復活戦の出場者が外でネタを披露しなければならない決まりなどは特にありませんでした。
またM-1初代王者である芸人コンビ中川家は、敗者復活戦が寒さの厳しい真冬に外で行われていることについて、「芸人やお客さんがかわいそうだ」とラジオで苦言を呈したこともあるようです。
中川家の礼二さんはM-1の審査員も長年務めており、本大会についてはとても詳しいはず。
やはり演出という意味以外では、屋外でネタを披露する必要があるわけではなさそうです。
屋外で開催する演出の効果は?
2007年、M-1グランプリ
英雄は東北から来た
M-1グランプリ史上初
敗者復活戦からGPを制したコンビ
そのコンビの名は……
金髪の来訪者
時代は外から変わる
笑いの王者へ pic.twitter.com/kfyqoz7wGm
— あぶりしめさば (@saburouorubas) February 14, 2023
敗者復活戦を外で行うという演出の効果は、実際どのくらいあるのでしょうか?
たしかに芸人たちが寒空の下で戦う様子はインパクトがありますし、感情移入してついつい引き込まれてしまいますよね。
一度敗れかけた夢をつかむためにのし上がろうとする迫力がひしひしと伝わってきます。
実際にサンドウィッチマンやトレンディエンジェルは敗者復活戦から勝ち上がって優勝を果たしており、その時の大会は例年以上に盛り上がりを見せました。
敗者復活戦を外でするという演出はしっかり効果を発揮しているようです。
M-1には他にも芸人たちの裏側の努力が垣間見える場面がたくさんあり、テレビで見ていても思わず泣きそうになります。
M-1の制作者は、そういったネタ以外の部分も視聴者に感じてもらうことを大切にしているのかもしれませんね。
2023年は屋内開催に変更!
今年のM-1の敗者復活戦で使われる
新宿住友ビル三角広場ってどんなトコだろうって思って調べてみたら
結構良さそうな場所ですね室内なんだけど、外っぽい感じもあって
前に画面があるからどんな演出になるのかも気になる#M1グランプリ2023 pic.twitter.com/g0fDV29kjV— 越谷やまいも(YouTuberかも) (@yamaimo_koshiga) November 9, 2023
ここまで屋外開催の理由について調べてきましたが、なんと今年2023年のM-1グランプリは、敗者復活戦を屋内で行うことが決まったようです。
変更の理由は特に述べられていませんが、これはM-1の歴史上でかなり大きな変化と言えるでしょう。
テレビ中継などにより敗者復活戦の認知度が上がり、外での演出の必要がなくなったのでしょうか?
それとも芸人や観客に寒さを強いることへ反対する声が多くなってきたのでしょうか?
真意は分かりませんが、芸人たちがより良いコンディションでネタを披露できるようになったので、喜んでいる人も多そうですね。
屋内会場で開催される敗者復活戦はどのようなものになるのか楽しみです!!
まとめ
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🏆M-1グランプリ🏆
🔥12月24日(日)よる6時30分生放送🔥
⠀ / // \\ \史上最多8,540組の頂点に立つのは誰だ?!#M1 #M1グランプリ pic.twitter.com/tD5mupraCZ
— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) November 17, 2023
M-1グランプリの敗者復活戦を屋外で行う理由は、番組にインパクトやドラマ性を持たせるためだったということが分かりました。
M-1制作スタッフは、寒い屋外で開催するという演出で大会をいっそう盛り上げていたんですね。
真冬の野外ステージは芸人達にとって辛い環境のようですが、視聴者を引き付けるという点では意味があったようです。
しかし今年の敗者復活戦は打って変わって屋内会場での開催が決定しています。
この変更の理由についてもまた明らかになるのでしょうか?
今までとは違う屋内会場ならではの新たな演出があるかもしれません。
ネタとあわせて今年はそのあたりも要チェックですね!!